「人材こそが最大の財産である」
企業がどんな人材を採用し、
どんな人材を採用しないのか。
その自由は各企業にありますが、
この点は共通するでしょう。
この考え方に立てば、ある程度までは
「採用すべき人」そして
「採用してはいけない人」
を定義することができる。この連載は
それをテーマとしています。
第12回のテーマは
「新聞を読んでいるか」
です。
ビジネスパーソンではない
はっきり言えば、新聞も読まない人は
ビジネスパーソンとしては失格だと
言っていいでしょう。もし面接で
「新聞を読んでいますか?」という
問いにノーと答える人がいたら
不採用にするべきです。
なにも、毎日、隅から隅まで読む
ことまでは必要はありません。
数日おきでも構いませんし、見出しを
拾い読みして気になる記事だけを
詳しく読むのでもいい。
できれば紙の新聞のほうが一覧性が
あって、気になる記事を見つけやすく
スクラップなど保存もしやすいので
おススメですが、WEB版だけでもいい。
ともかく、新聞に欠かすことなく目を
通す習慣を持っている人でないと、
採用するのはやめたほうがいい。
新聞に載っている情報は、いわば
「読み書きそろばん」のようなもので、
知っていることが前提だからです。
だれもが知っている情報にはそれほど
価値はありませんが、知らない場合の
損失は非常に大きくなります。
それだけはなんとしても避けるために、
新聞を読むことは必要なのです。
新聞に載っていることぐらいは
「知っていて当然」として話が進んで
いれば、自分だけが置いてけぼり。
しだいに、相手にされなくなるでしょう。
最低限の基礎知識
新聞を読もうと思うものの、わからない用語や
略語、数字が並んでいるので躊躇するという
人がいます。経済学や会計、政治、歴史、
地理などに関する総合的な知識がないと理解
できない記事があるのも事実です。
しかし、それは知っていて当然の、基礎中の
基礎のことだと認識することが重要です。
わからないのは記事の内容が難しすぎる
からではなく、自分の知識が足りないから
だと考えるべきなのです。
わからないことをわからないまま放って
おくことを良しとしない。新聞の内容が
わからないのなら、わかるように努力する
べきであって、投げ出すという選択肢は
ないのではないでしょうか?
この姿勢は、仕事上を進める上でも極めて
重要なことです。わからないことをそのままに
していては成長しません。周囲の人にきくなり
自分で勉強していく。それが成長です。