人生100年時代に「採用力が高い」会社とは Vol.3「社員の人脈を活用する」


「人生100年時代」

この言葉を聞いて、どのようなことを

連想するでしょうか?

 

お金、就転職、教育、結婚、出産・・・

いろいろなことが、人生が長くなるに

伴って根底から変わっていくことでしょう。

 

人材採用も大きく変わっていきます。

人生が長くなり、「働くこと」に対して

認識や価値観が変化する人材と、どう

向き合っていくのか。その問題が会社に

重くのしかかっています。

 

そんな時代と働く人のニーズをとらえ、

「採用力が高い」会社となるために何が

必要かを考えていく連載です。

 

第3回のテーマは

「社員の人脈を活用する」

です。

 

リファーラル採用

 

人材採用は、広く一般に向けて「公募する」

だけでは難しい時代なのかもしれません。

求人誌や求人サイトには載せず、限られた

人にしか公開しない求人によって採用を

決めるほうが確実だからです。

 

その一つの方法が、社員からの推薦で

採用する「リファーラル採用」です。

 

この方法には、採用する側、される側

双方にメリットが大きい。

 

採用する側として最大のメリットは、

候補者に関する「本当のところ」が

わかることです。

 

通常の公募採用だと、候補者は面接で

「猫かぶり」しています。しかも、

候補者の経歴、仕事の実績については

「自己申告」に過ぎません。

 

自分に都合のいい情報だけを書いた

履歴書・職務経歴書を提出し、それを

もとに想定問答集を作って武装している

のです。そんな候補者の「本当のところ」

を面接で見抜くのはほぼ不可能でしょう。

 

それにひきかえ、リファーラル採用では

候補者について、その人となりから経歴や

実績にいたるまで、第三者の目から見た

情報を得ることができます。候補者も

自分を推薦してくれた人の手前、書類や

面接でウソ大げさはできない。誰に義理立て

する必要のない公募採用とは違います。

 

一方、採用される側の最大のメリットは

会社の「本当のところ」がわかることです。

 

いくら頑張って言葉を重ねても、採用担当者や

知り合いでもない社員が言うことは信用する

ことはできません。本当のことを言えば、

そのことが原因で「自分の立場や評価が悪く

なるかもしれない」という利害関係を持つ

人の言葉は信用できないでしょう。

 

その点、推薦した社員は友人であり、

信頼できる人です。推薦した手前、

いい加減なことを言うとは考えられない。

語られる言葉は信じるに足ります。

 

リファーラル採用で集まってくる

候補者は、おしなべて優秀である

というのも特徴です。

 

へたな人を推薦したら自分の評価も

下がりますから、これはという人を

推薦します。優秀な人は優秀な人を

知っています。

 

推薦した社員は、候補者の人となり、

本当の実力を良く知っていますので、

会社には合わないだろうという人を

推薦することもない。

 

リファーラル採用、ぜひ導入されて

みてはいかがでしょうか。


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