採用ができない会社が言いがちなこと Vol.10「ウチは大手じゃないから」


人材採用をするのに特別な努力は

必要ありません。当たり前のことを

当たり前のようにするだけで十分です。

 

しかし、世の常として当たり前のことほど

実行が難しいもの。それが人材採用できる

会社とできない会社の分かれ道になります。

 

この連載では、人材採用ができないと嘆く

会社が口にしがちなセリフを挙げ、それが

「当たり前のこと」に反する、ダメなこと

である理由について書いていきます。

 

第10回のテーマは

「ウチは大手じゃないから」

です。

 

99.9%は中小企業

 

言うまでもなく、世の中にある

会社のうち99.9%は中小企業です。

「大手じゃないから採用できない」

という言い訳は通用しません。

 

中小企業の中でも規模の差があり、

数百人規模のところもあれば、

家族経営に毛が生えたような数人、

さらにはいわゆる「一人親方」で、

社長一人で営業しているところまで

様々あります。

 

しかし、いざ人材採用をしようと

すれば、大手企業と同じ土俵の上で

戦わなければならないということに

変わりはありません。

 

働く側からすれば、給与や待遇など、

条件面では大手に比べて見劣りがする

中小企業をあえて選ぶ理由が欲しい。

それがはっきり示されていないと、

名前が知られていない中小企業には

目が向くことさえありません。

 

つまり、中小企業は人材採用で

大手に比べて「二重に」不利な

立場にあります。だからこそ、

大手ではできない工夫が必要で、

頭を使わなければならないのです。

 

しかし、多くの中小企業は二言目には

「お金がない」「時間がない」

「人の余裕はない」「まだウチには

関係がない」・・・などと御託を

並べてなにもしません。

 

規模の大小にかかわらず、変化を

前にして何もしない企業、今までの

やり方に固執して身動きが取れない

企業には、求職者は魅力を感じません。

いわゆる「昭和な職場」に身を置いても

先がないからです。

 

ないないづくし

 

たしかに、中小企業は大手に比べて

「ないないづくし」のことも多い。

ヒト・モノ・カネに恵まれておらず

知名度もなく、何をしている会社か

イチから説明しなければ目をむけて

もらうことさえ難しい。

 

しかし、それでも採用に成功している

中小企業はたくさんあります。

ではどこに差があるかというと、

採用ができない中小企業は

 

「何もしない」

「変わろうとしない」

「今までのやり方を変えない」

「耳を傾けない」

 

このような「ないないづくし」が

採用できない理由となり、やがて

人がいなくなり中小企業を滅ぼします。

 

大手ではないからこそできること、

意思決定の速さ、風通しのよさなど

「強み」は必ずあります。それを

見つける努力もせずに、

ウチは大手じゃないからの一言で

片づけて、何もしない理由として

都合よく使い、甘えているだけ

ではありませんか?


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