採用ができない会社が言いがちなこと Vol.12「長く働いてほしい」


人材採用をするのに特別な努力は

必要ありません。当たり前のことを

当たり前のようにするだけで十分です。

 

しかし、世の常として当たり前のことほど

実行が難しいもの。それが人材採用できる

会社とできない会社の分かれ道になります。

 

この連載では、人材採用ができないと嘆く

会社が口にしがちなセリフを挙げ、それが

「当たり前のこと」に反する、ダメなこと

である理由について書いていきます。

 

第12回のテーマは

「長く働いてほしい」

です。

 

前提が抜けている

 

企業の面接に行くと、かなりの確率で

「当社は、長く働いてくれる方を

求めています」と言われたものです。

そのたびに違和感を感じていました。

前提が抜けているのではないかと。

 

それは

「成果をあげてくれるのであれば」

ということです。

成果もあげず、ただ会社にしがみつく

事しかできなくなった「お荷物」にも

長く働いてほしいのでしょうか?

 

そういう社員ほど会社に余計に

しがみつきます。応じれば割増退職金も

再就職の支援も受けられるので有利な

「早期退職制度」を設けてもなかなか

応じません。退職しても他に雇ってくれる

企業がないからです。

 

割増退職金をもらってさっさと決断して

辞めていくのは、成果をあげてくれる

優秀な社員から、というのが現実です。

 

この現実を知っていれば、長く働いて

欲しいというセリフなど出ようはずも

ないのですが・・・

 

結局は自分可愛さ

 

長く働いてくれる人を求めて

いるのは面接官本人であり、

企業ではないということです。

 

面接官もサラリーマンです。

自分が面接して採用した人が

早期退職してしまえば自分の

査定に響きます。採用した人の

上司でもあれば、管理能力も

疑われることになるでしょう。

 

結果、早期退職はしないであろう

「無難な人」を採用しがちになる。

長く働いてくれる人が欲しいのは

自分可愛さからです。過去に退職を

繰り返しているなど「危ない」人は

採用したくない。

 

企業からすれば、成果をあげてくれる

なら、たとえ数年で辞めていく人で

あっても構わないはずです。

 

企業にとっての「長く」とは、組織の

水に慣れ、成果を発揮できるように

なるまでの準備が整うまでの期間、

という意味に過ぎないのではない

でしょうか?

 

社員の入れ替わりが激しいのは

ノウハウが蓄積せず、組織の軸の

ようなものができないデメリットも

あることでしょう。外から見れば

いわゆる「ブラック企業」だから

ではないかという目で見られる

かもしれない。マイナスに働く面も

多いことでしょう。

 

しかし、成果を上げることなく

給料だけもらう「ごくつぶし」

社員がいることと比べたら

どちらがマイナスでしょうか。

 

他の社員の邪魔になり、やる気も

ないため組織のモチベーションを

下げる。もはやお荷物と化している

社員には出て行ってもらうしか

ありませんが、そのためにかかる

時間と労力は相当なものです。

 

長く働いてくれる人を求める

そのリスクを真剣に考えず

自分可愛さだけで採用しようと

してもうまくいきません。