間違いだらけの採用活動 Vol.1「できるだけ応募を集める」


多くの企業がやってしまっている

「間違った採用活動」について

 

採用される側として面接300回、

採用する側で1000人以上を面接した

「ハイブリッド」な視点から

 

お伝えしていきます。

 

第1回は

「できるだけ応募を集める」

です。

 

応募がない!

 

人手不足、人材難、超売り手市場・・・

言い方はいろいろとありますが、

企業が人の採用にかなり苦労している。

求人を出しても応募がない状況は

そこかしこで発生している。

 

確かに、応募がないことには

選考を進めることもできず、

採用に至らないのは間違いの

ないことです。

だから、応募を増やそうと

あの手この手を使います。

 

転職サイト、ハローワーク、タウン誌、

新聞広告、転職フェア・・・

ありとあらゆる場所に求人を出すこと。

そして

求人の内容を求職者の目にとまり

やすいものを前面に出します。

 

「給料の高さ」「休みの多さ」

「福利厚生の充実」を大きく書いている

求人がたくさんありますし、

応募に履歴書を必要としなかったり、

採用されたらすぐに数十万円もの

お祝い金を出すところさえある。

 

こうしてなんとか応募を増やそうと

しているのはよくわかるのですが、

これらはすべて間違いです。

 

本末転倒

 

人を採用することは、事業を拡大したり

組織内に足りないスキルや能力を補う

ために行うもの。

人を採用することそのものが目的では

ないはずです。

 

しかしこれらの求人を見ると、とにかく

人を採用することが目的になっている

としか思えない。目的が手段と化している、

といわざるを得ないのです。

 

人の採用には多くのリスクを伴います。

慎重にやらなければ、採用した人によって

組織が崩壊することもあり得ます。

 

組織が崩壊するのは、売上が上がらない

からでも、利益が出ないからでもありません。

ひとえに、人材に恵まれなかったことによって

組織は滅びます。

 

売上が伸びないのも利益が出ないのも

人材に恵まれていないからです。

人材採用は組織づくりの第一歩であり、

そして根本です。

 

応募がなく人が採用できないことは

むしろ好都合だと考え、今いる人員で

組織を作ることを考えるべきです。

 

今までだって組織はなんとか走って

来れたのです。息継ぎさえすれば、

また走りだせます。栄養補給は

それからでもいい。

 


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