多くの企業がやってしまっている
「間違った採用活動」について
採用される側として面接300回、
採用する側で1000人以上を面接した
「ハイブリッド」な視点から
お伝えしていきます。
第3回は
「お祈りメールを送る」
です。
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採用面接を受けた人のうち、
内定を出して入社するのは
100人に1人くらいでしょう。
その99人に対して、あなたの会社は
「お祈りメール」を送って済ませて
いませんか?
お祈りメールとは、不採用通知の
俗称です。
「今回は縁がなかった」という言葉で
不採用の旨を告げ、結びに
「貴殿のますますのご活躍をお祈り
申し上げます」と書いてあることから
こう呼ばれますが、これがなかなかに
評判が悪い。
その理由は、曰く
「人間味が感じられない」
「一方的すぎる」
「理由も書かないのは不誠実」
・・・全く同感ですね。
こんなものを送るくらいなら、
何も送らないほうがマシな
ぐらいです。
求人に応募し時間とお金をかけて
選考に臨んだのに、理由も明らかに
されることなく不採用を告げられる。
なぜ落ちたのか理由がわからないので、
この経験を次に、改善することも
できない。
応募した側としては、こんなものを
もらっても何の役にも立たない。
評判を大切に
採用活動において、採用した1人に
対してだけ関心を寄せる企業が
余りに多すぎます。
採用活動の成果はむしろ、
「採用しなかった99人に対して
どのように振舞ったか」
によって左右されるのに、
そのことに無頓着すぎます。
採用しなかった99人があなたの
企業に対してどんな印象を持ったか。
もっと具体的に言えば
あなたの会社に応募したことによって
得た「体験」のうち、どんなことを
家族や友人知人に語るのか。
そのことがじわじわとしかし確実に
あなたの会社の評判を決めていきます。
気が付いた時には、評判は地に落ちて
いることでしょう。
いますぐ、お祈りメールを送るのは
やめてください。
きっちりと不採用になった理由を
告げるようにすること。
それだけでいい。不採用になった
99人との関係を大切にするには。