多くの企業がやってしまっている
「間違った採用活動」について
採用される側として面接300回、
採用する側で1000人以上を面接した
「ハイブリッド」な視点から
お伝えしていきます。
第6回は
「数字にこだわる」
です。
営業マンと変わらないノルマ
採用担当者にも「数字のノルマ」が
課されています。
「いつまでに何人採用するか」
はもちろん、
「応募を何人集めるか」
「面接を何回するか」
「内定を何人出すか」
などなど、採用活動に関しても
さまざまな目標が設定されている。
総務や人事といった管理部門の仕事は
数字で表せず目標も設定できない
仕事が多い中、採用担当は数字で
目標を設定できるためだろうか。
営業マンをしていた経験もある
私から見ても、数字に関する
こだわりは営業マンと変わりない。
なにがなんでもこれを達成しないと
というプレッシャーは採用担当に
重くのしかかる。
評価の対象となり、自身の査定に、
ボーナスの金額にも響くからだ。
本当に評価の対象にするべきなのは
「採用した人材の質」であるべき
なのですが、その結果が出るのは
最低でも半年くらいは先。
今期の評価には間に合わない。
しかも、採用した人が成果を出すことが
できたのは、本人の努力、直属の
上司のマネジメントが良かったため
などの要素と区別がつかない。
採用担当者の手柄だとは言えない
かもしれない。
採用人数や応募人数などの
「わかりやすい」数字によって
採用担当を評価するとしたら、
応募を集めるために、必要採用数を
満たすために、採用担当者は何を
することになるでしょうか?
期末になって数字を達成するために、
大幅値引きをして安い価格で販売したり、
返品覚悟で取引先に注文を押し込む
営業マンと同じことをするでしょう。
採用活動の失敗を保証されたも
同然ですね。