この連載では、面接官として私が
実際に候補者からされた質問の中で
「なかなか鋭いな」と感じたもの
ベスト5を発表します。
第1位は
「どうして私を面接に呼んで
いただいたのでしょうか?」
です。
信じがたいことに、ろくに候補者の
レジュメ(履歴書・職務経歴書)を
読むことなく、つまりは書類選考も
ろくにすることなく面接をする企業が
存在します。
超売り手市場の弊害
2017年現在、転職市場は空前と言って
いい「超売り手市場」であり、どこも
人手不足に困っています。
採用するどころか、応募すら集めることが
困難だという企業も多い。
だから、応募があったらとりあえずは
面接してそれから決めればいい、という
企業が少なからずあるようです。
そんな理由で面接に呼ばれたことが
わかったら、候補者は嬉しいでしょうか?
嬉しくないでしょう。
レジュメを読まない面接官
ここまでひどくなくても、候補者が
一生懸命書いたレジュメを読まずに
面接に来る面接官は、そんなに
珍しいことではないです。
この質問によって、面接官が自分の
レジュメを真剣に読んでくれて
いるかどうか、そして面接に真剣に
取り組んでいるかどうかよくわかります。
応募者を面接に呼ぶには必ず理由が
存在しますし、即答できることです。
もし回答に詰まったり、大した理由も
語れなかったとしたら、目の前にいる
そいつは「不真面目面接官」確定です。
いっぱしの企業人なら・・・
大して興味をひかれもしない応募者を
呼んで面接する時間など、まっとうな
企業人には一秒たりともないはずです。
そんな「暇つぶし」に付き合わされる
候補者は本当に気の毒です。
プロの採用担当として、絶対にやっては
ならないことです。