自分で認識している強みや弱みは
あまりあてになりません。
学生なら、学力テストの点数で
得意教科と不得意教科が
はっきりわかります。
正解できなかった問題は
自分の弱みだと認識できます。
ですが、社会人としての能力は
点数で表せないものばかり。
しかも、査定や評価はされても
指摘や指導はしてもらえない。
その結果、
本人が強みだと思っていることは
たいてい、過去に成果を上げることが
できた事柄に関連しているものである
場合が多い。
その会社のその環境だったから
うまくいったことが多く、
他の会社に入っても同じように
できる保証はないのです。
ピーター・ドラッカーはこう言ってます。
「誰でも、自分の強みはわかっていると
思う。たいていが間違いである。
知っているのは、強みというより弱み
である。それでさえ間違いのことが
多い」
しかも、
面接という場でのことですから
本当に強みだと思っていることでは
なく、応募している企業や職種で歓迎
されそうな強みをアピールしようと
考えても不思議ではありません。
面接官の仕事は、ストレートに
「あなたの強みは?」と
質問することではありません。
応募書類や面接での質疑によって
応募者の強みを総合的に
判断することにあります。