ことわざで学ぶ採用面接 第9回「ない袖は振れぬ」


ない袖は振れぬ

 

【意味】

実際持ってないものは出しようがない。

してやりたいと思っても、

力がなくてどうにもならない。

 

採用担当者として力を尽くしても、

どうやっても採用できないポジションに

悩まされることもよくありました。

 

そもそも転職市場にも該当ずる

スペックを持った人がほとんど

いないという場合もあります。

この場合、一採用担当者として

できることは少ないですが、

ヘッドハントなどの方法がない

わけでもありません。

 

困るのが、採用部署のマネージャーが

要求する基準が厳しすぎて、だれも

それをクリアできない場合。

 

採用市場では、企業規模、給与、待遇

その他の提示できる条件によって、

集まってくる応募者のレベルも

おのずと決まってくる面があります。

 

高望みしすぎて、ピカピカの経歴を

持った人を思い描くと、現実との

ギャップにぶち当たってしまいます。

 

また、要求するスペックは

さほど難しいものではなく

応募もそれなりにあり、内定者も

出るのですが、入社になかなか

こぎつけることができない。

そういう「鬼門」とでもいうべき

ポジションがあったりもします。

 

特にこれといった理由はない

「決まらないポジション」は

なぜか事故をよく起こす船の

ように扱うのがいいかもしれません。

 

事故をよく起こす船は、船長や航海ルートを

変えるなどしてその船をなんとか使おう

ということはせず、破棄してしまう。

そういうものだと考え、新しい船を作って

就航させるのです。

 

「なぜか決まらないポジション」も

同じように、募集を取りやめて

本当にそのポジションが必要なのか

どうか考えてみるのがいいかも

しれません。


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