候補者からされた「鋭い質問」ベスト5  第2位「(この仕事に)一番重要な資質は なんだとお考えですか?」


この連載では、面接官として私が

実際に候補者からされた質問の中で

「なかなか鋭いな」と感じたもの

ベスト5を発表します。

 

第2位は

「(この仕事に)一番重要な

資質はなんだとお考えですか?」

です。

 

面接官は入社したら上司や同僚になる

人がそこに座っていることが多い。

一緒に働くなら、仕事への価値観を共有

できるに越したことはありません。

 

この質問で二つのことがわかる

 

まず一つ目に、面接官の

「自分の仕事に対する価値観」

がわかります。

何を重要と考えて仕事に取り組んでいて、

どんな仕事を評価する傾向がある人なのか。

 

二つ目は、募集要項に書いてある業務内容が

複数ある場合に、この質問への答えによって

「その中でも重要な業務が何か」がわかります。

 

例えば人事部門を例にとると・・・

「労務管理」「給与計算」「人事評価」

が業務内容として列挙されている場合に

重要な資質が「正確性だ」という答えなら、

おそらく「給与計算」か「人事評価」が

重要な業務なのだろうと推測できます。

 

このように、一つの質問によって

二つのことを探ろうとしている

「ハイブリッド」な質問なのですね。

 

面接官の自問自答にもつながる

 

また、この質問を受けた面接官にとっても、

自分の仕事を見つめ直すきっかけに

なるかもしれません。

 

自分がやっている仕事のうち

本当に重要なこととは?

その重要な仕事をするのに

必要な資質とは何なのか?

自分はそれを持っているか?

 

採用面接は面接官にとっても、普段

一緒に働いている人以外と話し、

いろいろな刺激をもらうことができる

得難い機会でもあります。

 

その気さえあれば、本当に勉強になる

「学びの場」になります。

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください