採用面接の「格言」第4回 「自分のほうが浮気相手だと思え」


私が多くの採用面接を行ってきた

経験から導き出した格言をご紹介し、

どこに注意して面接をすればいいかを

お伝えするこのシリーズ。

 

第4回は

「自分のほうが浮気相手だと思え」

です。

 

多くの候補者は、他企業の面接も

受けています。もしかしたら、すでに

内定を持っているかもしれません。

 

そんな候補者にとってあなたの会社は

本命でしょうか、それとも浮気相手

でしょうか。

 

優先順位はころころ変わる

 

それを確かめる術は候補者に訊くしか

ありませんが、本当のことを答えて

いるかどうかまで確かめることは

できないでしょう。

 

候補者の立場としては、大して

入社する気にはなっていない

「浮気相手」の企業に対しても、

ここで正直に

「御社の優先度は低いです」

と言うわけにはいきません。

 

まだどこからも内定をもらって

いない段階では「持ち駒を

簡単に減らしたくない」という

心理が働くからです。

 

もし、他企業の内定を持っていても、

満足できる条件提示ではなかった

場合は、あなたの会社への期待が

高まり本命に昇格することもある。

 

つまりは、候補者がおかれている

状況は常に変化しているので、

いまの状態がどうであるかを

確かめても明日には変わって

しまっているかもしれないのです。

 

一時として同じところにはない、

まるで川の流れのようなものです。

 

だから、候補者から見た場合には

「浮気相手」に過ぎないと考え、

あまり追いかけてもしょうがない。

 

逃げられて元々、と考えておいた

ほうが間違いがありません。

 


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