採用面接の「格言」第3回 「便りがないのは『無理』な証拠」


私が多くの採用面接を行ってきた

経験から導き出した格言をご紹介し、

どこに注意して面接をすればいいかを

お伝えするこのシリーズ。

 

第3回は

「便りがないのは『無理』な証拠」

です。

 

内定を出した後、入社するか否かの

返答を、期限をつけて待ちます。

通常は1~2週間位を設定します。

 

決断の時・・・なのか?

 

通常は、内定者も他に選考が進んで

いる企業があることが多いので、

すぐに内定受諾されることはあまり

期待できません。

 

「ありがとうございます。ですが、

家族と相談する必要がありますし、

いろいろと検討したいので、

返答は少しお待ちいただけますか?」

 

ということになります。

 

こうして返答期限まで入社するか否かの

返答を今か今かと待つことになりますが、

ここから急に連絡が取りづらくなる

候補者がいます。

 

こちらから電話してもメールしても

返信がないか、レスポンスが遅く、

「もう少し返答はお待ちいただきたい」

と、なかなか態度を決めない。

 

「便りがないのは無事な証拠」と

言いますが、内定者からの返信や

連絡がないときはかなりの確率で

「内定辞退」の証拠です。

 

こういう状態になると、こちらがいくら

頑張っても入社に至る可能性はほとんど

ありません。

 

それでもなお、脈があると思って

期限まで待とうとする採用担当者も

いますが、早めに見切りをつけた

ほうが賢明です。

 

返答期限延長には応じない

 

そうこうしているうちに返答期限が

過ぎてしまいます。

 

それでも諦めきれない採用担当者は、

最後に「このままだと内定辞退に

なりますよ」と内定者に確認連絡します。

 

すると

「まだ決断できないのでもう少し

待ってほしい」

と申し出る内定者も中にはいます。

 

ここで、まだ可能性があると

解釈して期限を延ばして

待ってはいけません。

 

あなたの会社に入る気はないが、他に

内定している会社もないので、不安に

思っているだけではないか?

 

ひょっとしたら、初めから内定を

出しても入社する気がない人に

内定を出していた可能性はないか?

 

いつまでも「内定者の状態にある人」

すがるのはやめましょう。

内定者はどこまで行っても内定者に

過ぎません。

 

思い切って切り捨てる勇気を持つことが

プロの採用担当者の仕事です。


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