採用面接の「格言」第6回 「面接にはウソがあふれている」


私が多くの採用面接を行ってきた

経験から導き出した格言をご紹介し、

どこに注意して面接をすればいいかを

お伝えするこのシリーズ。

 

第6回は

「面接にはウソがあふれている」

です。

 

「候補者は面接でウソをつく」

 

採用担当者ならこのことは十分理解

しています。

 

ウソをつくといっても、経歴詐称や

明らかなごまかしなど、バレれば

採用取り消しになるようなウソを

つくことは少ないです。

 

明らかなウソは少ないが…

 

多くは、自分の手柄ではないことを

自分の手柄だと言ってみたり、

チームの中心人物であると言って

いたのに、実際はそうでなかったり。

 

つまり誇張し、大げさに言う。

そうしない候補者はいない、

と言っても過言ではないでしょう。

 

当時の状況を知ってて「それは違う!」と

異議を唱える人はその場にいないですから、

カッコつけてしまうのも無理からぬところ。

 

面接官もそのあたりのことは承知していて

話し半分で考えています。

 

しかし、ウソをつくのは候補者だけでは

ありません。面接官もウソをつきます。

 

面接官のウソは「消極的」

 

面接官は候補者から出た質問に

関しては、できるかぎり客観的な

事実を答えようとすべきです。

 

しかし、面接官の心理として、

「候補者にあまりマイナス情報は

伝えたくない」という思いがあります。

候補者に選考を辞退されるのを

恐れているためでしょう。

 

例えば、2016年から問題視され

始めた残業時間に関することは、

その筆頭ではないでしょうか。

 

ほかにも企業文化、福利厚生、転勤の有無

など、勤務条件への質問に関して、

内情を正直に答えたら候補者に敬遠

されると面接官が考えれば

 

「事実を少しマイルドにして伝える」

「候補者から質問があれば答えるが、

そうでない限りマイナス情報は伝えない」

 

などという対応になりがちになります。

 

候補者のウソも面接官のウソも、入社した

後のことを考えていないという点では同じ。

きっとよくない結果が待っているのも同じ。

 

正直でいることが、まわりまわって

よい結果を生み出します。

良いことも悪いことも

正直に言いましょう。

 


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