この連載では、採用面接でよく起こる
不思議な現象を「七不思議」と名づけ、
検証していきます。
第6回は
「何やってる会社か知らない候補者」
です。
自分が面接に行く会社の
事業内容も知らない人なんているの?
と思われるかもしれませんが・・・
結構な割合で来ます。
「詳しくはわからない」程度ではなく、
業種そのものが違う場合もあります。
例えば、卸会社なのに小売会社だと
思っていたりするなど、根本的な誤りを
口にする候補者は案外多い。
「くれくれ」さん
なぜこんなことが起こるのでしょう?
それは、給与や福利厚生、研修制度、
長時間労働の有無などの待遇面だけ、
つまり「自分が受ける恩恵」にしか
興味がないからです。
「この会社は自分に何をしてくれる?」
ということしか見ておらず、
「もっといい条件をくれる会社は?」
と探しているだけの
「くれくれ」さんだからです。
こんな「くれくれさん」、
「自分の持っているスキルや経験を
活かすには、どんな事業をしている
会社がいいのだろう?」という視点に
欠けています。
だから、基本的な情報も把握しないまま
面接官の前に座ることになる。
こんな候補者はその時点で、即、
不採用です。私ならその場で
お帰り願うと思います。
ジョン・F・ケネディ元アメリカ大統領の
有名な演説にある通りです。
「国が自分に何をしてくれるかよりも
自分が国に何ができるかを考えてほしい」
面接官もまったく同じ思いで面接をしています。