「面接場面で、仕事に必要な資格よりも
応募者の身だしなみのよさのほうが、
決定に大きな影響を及ぼしていた」
「影響力の武器」
(ロバート・チャルディーニ著)
によれば、好き嫌いで判断してしまう
理由の多くは「外見的魅力」による
ところが大きい。
さらにこの本では、採用面接以外の
裁判のケースでも
・ハンサムな男性のほうが、
ずっと軽い刑を言い渡されている
・外見に魅力のある被告のほうが、
そうでない被告より刑務所に入る率が
半分だった
など、外見の魅力は考えられている
よりも人に大きな影響があるものだと
結論づけています。
外見のいい人は、才能、誠実さ、知性に
望ましい特徴を持っていると考えて
しまう傾向が、人間にはあるようです。
上記の模擬面接のケースでは、
面接官自身は
「外見はほとんど決定に影響しなかった」
と考えていたそうです。
外見で判断していたのに、その自覚が
なかったということですね。
こうなってくると、
面接官としての訓練を積み、多くの
面接をこなし、公平に評価をしようと
思っても、人間である限り「好き嫌い」
の感情から逃れられないのでしょうか?
唯一の方法は、人間である限り見た目で、
好き嫌いで判断する生き物だと自覚
しておくことなのかもしれません。