この連載は
「ヘタくそ」な面接事例と
その理由をカンタンに述べます。
第一回
「退職理由を質問している」
「きくだけ無駄な質問」はしない
退職理由を聞かれることはだれにでも
事前予想ができます。ということは、
あらかじめ用意された答えが
返ってくるだけだ
ということです。
しかも、本当の退職理由を隠すため、
ウソとは言わないまでも
「真実ではない」理由が語られる。
そんな答えを聞いて、得られる
ことが何かあるのでしょうか?
「安全パイ」を採用したい?
本当の退職理由を語る人がいたとして、
それを知ってどうしますか?
退職理由は、突き詰めれば
人間関係の悪化や行き詰まりで
あることがほとんど。
しかもそれは本人の責任だけでは
ないし、同じことをあなたの会社で
起こすかどうかなんてだれにも
予測できない。
退職理由を聞いて「無難な」
答えが返ってきて、面接官が
「無難な」候補者だと思い込む
ためにだけ、意味がある質問
だと言えるでしょう。
どうしても質問したければ・・・
それでも退職理由について質問
したいのなら、少し角度を変えて
質問しましょう。
例えば
「転職するにあたって絶対に
達成したいことは何ですか?」
「あなたにとって『譲れない一線』
はどんなことですか?」
のような質問の仕方です。
この答えから、その会社を退職する
理由を推測することができます。