この連載は
「ヘタくそ」な面接事例と
その理由をカンタンに述べます。
第15回
「『代わり』を探している」
新規採用には二種類ある
新規採用をする場合、大きくは
「増員」と「欠員補充」の二つ
があります。
特に「欠員補充」の場合には、
辞めた人の「代わり」を探して
しまうという傾向が強い。
組織はそのままに、辞めた人の
「穴」を埋めるスキル・経験を
持っているかどうかを唯一の
採用基準にしてしまう。
当然、採用面接でする質問も
「〇〇のスキルは持っていますか?」
「▲▲の経験は何年ありますか?」
という、まるで結婚相手の年収や
会社の知名度を真っ先に確認しよう
とする婚活中の人みたいになる。
いくら年収が高く、勤めているのが
有名企業でも、家や子供のこと、
家事分担や金銭感覚が合わない
相手とはうまくいかないでしょう。
辞めた人の代わりを探さない
つまり、ものの考え方や行動原理と
いった人物面のことには興味がなく、
求める条件に合わない、だだ
それだけで不合格にしてしまう。
自分の隣に座る人が「どんな人か」
かは問題ではなく
「どんなことができる人なのか」
しか見ていない。
辞めた人の代わりを務める人
ではなく、組織をより良く
するために必要な人材を
採用するという視点が必要です。
その視点を欠いたままする
採用面接は下手くそな
「ヘタ面」です。