この連載は
「ヘタくそ」な面接事例と
その理由をカンタンに述べます。
第2回
「YES、NOで答えられる
質問をしている」
「オープンクエスチョン」が基本
YES,NOで回答することが可能な
「クローズドクエスチョン」は、
採用面接ではあまり効果がありません。
この種類の質問をしても、
履歴書や職務経歴書に書いてある
ことの確認ができるだけであり、
候補者の考え方や行動原理を
何一つ掘り下げることはできない
からです。
いわゆる「5W1H」を使った質問である
「オープンクエスチョン」を投げかければ、
候補者が
「なぜ」その行動を取ったのか
「どのように」課題に取り組んだのか
仕事をするうえで「何を」目指すか
などの考え方や行動原理がわかります。
事前準備は万全か?
私は面接を受ける側として300社以上の
採用面接を受けてきましたが、事前の
準備不足なのが明らかな面接官に
数多く出会いました。
「ひょっとしたらこの人は、私の
名前すらあいまいなんじゃないか?」
と思ったことすら、一度や二度ではありません。
そして彼ら・彼女らの特徴が、
YES,NOで回答することが可能な
「クローズドクエスチョン」が
実に多い、ということです。
当たり前です。
その場で私の履歴書・職務経歴書を
読みながら、思いついた質問を
しているのですから。
履歴書にハッキリ書いてあるので、
面接前に読んでいるならばしない
はずの質問をしてくる。
言語道断です。
事前に履歴書・職務経歴書を
読み込み、いくつも質問を考え、
一緒に面接官をつとめる人と
事前に質問内容を照らし合わせ、
面接の流れをシミュレーション。
これが最低必要なことです。