採用面接では、候補者はその間だけでも
良いように見せようと気を張って
うやうやしい態度を取り、行動に
気を付けています。
それに騙されていては、
面接官は務まりません。
ちょっとした行動からその人の本性を
見抜く方法、それは
「行動に気遣いが見られるか」
に注目することに尽きます。
私事ですが、大浴場があるビジネスホテルを
選んでよく泊まります。
よくいるのが、
体を洗う時に泡をまき散らし、
飛び散った泡を流しもしないで
出て行ってしまう人です。
見ていて不快ですよね。
脱衣所では、使った綿棒をそのまま
ゴミ箱に捨てている人がほとんど。
せめてティッシュにくるむなど
してから捨ててほしい。耳垢が
ついた綿棒が見えると不快です。
昔、付き合っていた彼女に
店員さんに「ありがとう」や
「ごちそうさま」を決して
言わない人がいました。
私は言っているのに、彼女は
無言のまま。態度が改まる
ことはありませんでした。
そのことがずっと引っかかって
いましたが、結局お別れする
ことになりました。
これらの3つのケース、どれも
「そんなささいなこと?」と思われる
方もいるでしょう。
しかし、
「ささいなこと」だからこそ、
人の本性が表れる行動だと
言えないでしょうか?
面接は身だしなみやスキルだけでなく
人となりを確かめるためにやります。
候補者の行動に違和感を覚えるか?
に注目することで、候補者は
「周囲に気を配れる人か」
「共感力があるか」
「誠実な人か」
など、
レジュメや見た目からだけでは
見えない「本当の姿」を見る
ことができるでしょう。
気になる行動、つまりNGワード
ならぬ「NGふるまい」を取った候補者が
いた場合、どうするか?
私が採用担当だったころは、
採用部門のマネージャーがいくら
評価していても、採用しないように
主張し譲りませんでした。
そのくらい重要なことです。
採用という入り口で、あとで
害を及ぼすかもしれない人を
入社させないことが何よりも
肝要です。