海外(主にアメリカ)の人事・採用関連の
記事でよく目にするキーワードについて
紹介していきます。
日本はアメリカに2~4年遅れている
と言われています。アメリカの最新
トレンドを押さえておけば、時代を
先取りできます。
第1回は
「Diversity」
です。
多様性とイノベーション
多様性は特によく目にするキーワードです。
職場に多様な背景を持つ人を集めることに
よって、イノベーションが起こりやすい
という展開になってることが多いですね。
多様性という時に、アメリカでは
「女性の活躍」「人種」「LGBTQ」など
どちらかというとマイノリティの人々を
どのくらい職場に招き入れるかという
議論になっています。
日本ではまだそこまでの議論になっている
とは思えません。
なぜなら・・・
女性の活躍は
「管理職の女性比率の問題」
「働く女性の活用」について
何年も同じことを言っているのに
改善できていない。
LGBTQへの職場での配慮に関しても、
その概念ですらよく知られていないとこは
広辞苑ですらを間違えることから、推して
知るべしです。
人種に関しては、人手不足への処方箋として
外国人労働者をどれくらい受け入れる用意が
できるか、という議論になりがちです。
つまり、多様性をいかにイノベーションや
生産性に結び付けるかという以前の問題。
議論はまだこれからというところでしょう。
アメリカでは、多様性のある職場を作る
ために、採用の段階からその取り組みを
始めています。
応募書類には本人の写真はおろか
名前すらありません。これらの情報は
人種を推測できるものだからです。
どんなにすばらしい経験・スキルを
もっていても、人種によるバイアスが
かかることを排除しています。
面接でも、本人と対面することなく
声すらも変えて行われます。
相手が女性なのか男性なのか、
人種も年齢もわからない状態で
面接が行われるのです。
ここまでやっても、まだ職場での
Diversity、多様性は十分に進んでいない。
アメリカは多民族国家、移民国家であり
日本とは事情が違いますが、日本も
いずれ多様性が重要視されるように
なります。
いまからその準備をしておくべきです。
新卒一括採用、学歴重視などから
改めていく必要があるでしょう。