この連載では、面接官として私が
実際に候補者からされた質問の中で
「なかなか鋭いな」と感じたもの
ベスト5を発表します。
第4位は
「社長はどんな人ですか?」
です。
日本の会社の99%以上は中小企業です。
そしてその多くは同族企業、いわゆる
オーナー企業で占められます。
「社長=会社」が中小企業
これらの中小企業では、いい意味でも
悪い意味でも、社長のキャラクターが
会社のキャラクターとイコールです。
社長が体育会系なら、会社もおそらく
体育会系の文化を持っています。
それが受け入れられないのなら、
入社してもつらいだけになるでしょう。
さらに、従業員が数百人規模くらい
までの会社なら、たとえ新入社員でも
社長と直接話をする機会も多くなります。
したがって、社長がどんな人であるかを
知っておくことには大きな意味があります。
また、社長本人のことだけでなく、社長に
対する従業員の気持ちを知っておくことも
重要です。
おそらく、面接の場では社長を悪く言う
面接官はいないでしょう。しかし、その
口ぶりや雰囲気でなんとなく察することが
できるものです。
従業員に良く思われていない社長である
会社では働かないほうがいいのは自明。
この質問は「御社の企業文化や職場環境は
どんな感じでしょうか」とストレートに
質問するよりも、はるかに多くの情報を
引き出すことができます。