私が多くの採用面接を行ってきた
経験から導き出した格言をご紹介し、
どこに注意して面接をすればいいかを
お伝えするこのシリーズ。
第1回は
「言葉の乱れより
服装の乱れに注意しろ」
です。
敬語が使えないとか「ら抜き言葉」を
使うとか語尾を伸ばして話すとか・・・
およそビジネスの場ではふさわしくない
言葉遣いをしてしまう人がします。
私が考えるに、これらは大したことでは
ありません。教える人がだれもいなかった
だけで、教えれば直すことができます。
小奇麗にすればいいだけのこと
普段慣れていない人が面接の場で
いきなり言葉遣いを直すことは難しい
のに対し、服装の乱れはすぐに直す
ことができます。
にもかかわらず、それをせずに
面接に来ているということに注意
すべきです。
なにも面接におしゃれをしてくる
必要はないので、普段のファッション
センスは関係ないし、求められません。
男女とも紺のスーツを着るぐらい
しか選択肢はないから、着る服が
どうという問題ではないです。
ネクタイをきちんと締め、
ワイシャツの裾はきちんと
しまってボタンを留め、
寝ぐせを直し、
ひげを剃り、
きつい香水はつけず、
化粧はナチュラルにし、
靴を磨いておく。
つまり、小奇麗な恰好を心がければ良い
わけで、どこか乱れているところがないか
チェックすれば、すぐに直すことができる
ことばかりです。
なのにそれをしていない理由は何か?
この面接に対する意気込みが
それほどではない、
ということを服装の乱れが
雄弁に物語っています。
見た目が9割か10割かはわかりませんが、
とにかく大きなウェイトを占めることは
わかっているはずなのに、それをしていない。
あなたの会社への志望度の低さが、本人が
知ってから知らずか服装に現れている。
内定を出してもおそらくほかに本命企業が
あるので、空振りに終わる可能性が
高いでしょう。