採用面接の「不都合な真実」—候補者がつく「嘘」


採用面接において、

あまり目を向けられることがない

部分に光を当てるこのシリーズ。

 

今回は

採用面接には嘘があふれている

です。

 

心理学で「人は嘘をつく動物だ」とか、

1日で100個か200個かわかりませんが

知らず知らずのうちに嘘をついてるとか、

そういう話ではありません。

 

面接官、候補者双方とも

「意図して」嘘をついている

ことが多いということです。

 

候補者の嘘は、企業に提出する

レジュメ(履歴書・職務経歴書)に

すでにあります。

 

都合のいいように事実をねじ曲げ、

自分に不利なことは書いていない。

 

退職理由は美化されている。

 

志望動機は他の企業に提出した

ものの使いまわし。

 

しかし、不都合な真実は

このことではありません。

 

問題なのは、候補者がつく嘘を

明らかにできる面接がされないこと

です。

たいていの面接官は、その場の
思いつきの質問をし、書いてある
経歴を順番になぞる質問に終始し、
退職理由には少し突っ込みを入れる
程度で済ませてしまう。

こんなことでは、候補者によって

用意された答えを聞くだけで

終わってしまいます。

レジュメを読み込んで疑問点を
洗い出し、あらかじめ質問を
書き出して面接に臨む。

時に圧迫面接かと思われるほど
「なぜ?」と繰り返し質問する。

これまでどのように生きてきたか、
これからどのように生きたいのか、
候補者の行動原理を
「どのように質問」で追及する。

これらをやって初めて、候補者の

嘘を明らかにできます。

面接官も覚悟をもって面接に臨まないと
簡単に候補者にだまされることでしょう。


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