この連載では
「中小企業・小規模事業者が
どうやって人手不足に対応するのか」
について考えていきます。
そのための解決方法として
イントロダクションで
下記の4つを提案しました。
人材不足に対処する方法
〇退職者を出さない
〇徹底した省力化・効率化
〇他が狙わない層へのアプローチ
〇採用力、採用ブランドの強化
この中から、
「採用力、採用ブランドの強化」
を提案したいと思います。
人材採用が企業の存亡を左右する
企業が成長・発展していくのに
一番重要なことは何でしょうか？
難しい問いですが、
「人材獲得」が答えの候補
であることは間違いないでしょう。
企業の成長・発展に貢献することが
できる人材に恵まれなければ、
企業は存続しえない。
「優秀な」人材確保のために、
企業はあらゆる努力をしているのは
そのためです。
賃上げは有効な手段なのか？
では、この人手不足の中、
優秀な人材を採用するためといって
企業は何をしているでしょうか？
新聞やニュースを見る限り、
「賃上げ」が一番の方法である
と考える企業が多いようで、
大手・中小を問わず、どの企業も
この方法を採っています。
これが正解なのでしょうか？
他に有効な手段がなく、
何をしていいかわからないから
とりあえずやっているだけ、
ではないでしょうか？
安易に賃上げに走る企業は、
景気が悪くなった時には
真っ先に人件費の削減に
手を付ける企業でもあると
考えられませんか？
給与・待遇以外で人を採用する
働く人はとっくに見透かしています。
どうせ今は人手不足だから給料が
上がるだけで、いずれまた給料が
下がる日が来る。そしてその時は
自分が会社から去る日だと。
給与アップや待遇改善は、そんな風に
考えている人をつなぎとめることに
お金を使っているのと同じです。
極端な話、たとえ無給であっても
この会社で働きたい、と考える社員を
採用するためにはどうすればいいか。
それを考えて採用活動を行うことが、
長い目で見れば、採用に困らず、
事業拡大に突き進める企業になる
近道ではないでしょうか。
