この連載は
「ヘタくそ」な面接事例と
その理由をカンタンに述べます。
第5回
「敬意を払っていない」
最重要顧客に接するように
もし、あなたの会社にとって
かけがえのない取引先との
商談に、あなたがたとえ1分でも
遅刻したらどうなりますか?
その取引先に提出しなければ
ならない見積書の期限が
昨日だったらどうなりますか?
あなたはお咎めを受けるでしょう。
悪くすれば取引先の担当者を
怒らせることになり、取引停止
にもなりかねません。
相手が最重要顧客でなくても、
遅刻も提出期限厳守も
「当たり前」だと考えるのが
通常でしょうね。
ただ・・・
相手が採用を希望する候補者と
なったとたんに、その
「当たり前」が守られない。
不義理は数えきれない
「採用される側」としての
経験からいうと、面接時間に
遅刻されることは日常茶飯事
といっていい。
謝罪がないことも珍しくない。
謝罪された場合
「ああ、大丈夫ですよ」とは
言いますが、その時点で
「この会社はないな・・・」
と考えています。
5分待って来なかった時には
置手紙を残して帰ったことも
あります。
最重要顧客にも同じような
対応をしている破天荒な
人物だというのなら許しますが、
そんなはずはない。
誰に対しても払わなければならぬ
「最低限の敬意」というものがある。
相手が採用を希望する候補者
だからといって、面接の時間に
遅刻してもよいのですか?
面接の結果は一週間以内に連絡する
と約束していながら、それを破って
もいいのですか?
そんなこともわきまえていないなら、
面接官をする資格はない。
面接がうまい下手の問題ではなく、
候補者の前に出してはいけません。