この連載は
「ヘタくそ」な面接事例と
その理由をカンタンに述べます。
第7回
「ちょっとしたことに注目しない」
面接官の「本当の仕事」
受け答えがしっかりしていて
スキル・実績も申し分ない。
身なりもきちんとしているし、
清潔感もある。
内定を出しても良さそうだと
判断する前に、肝心なことを
見落としていないでしょうか。
面接官としてのあなたの仕事は、
その候補者が優れているか、
スキルや経験は十分かを
判断することではないのです。
「情熱をもって仕事に取り組み
成果をあげる人材を採用する」
ことです。
大前提として、その候補者が
あなたの会社に入社したいと
本気で思っているかどうか。
内定を出して、給与等の条件さえ
折り合えば入社に至るか。
これらのこと、確信できますか？
練習台にされていないか？
候補者は複数の企業を併願しています。
そして、多くの候補者は面接が得意
ではありませんし、経験も足りない。
だから、本命企業の面接を受ける前に
練習として「入社する気のない」企業の
面接を受けることがあります。
はばかりながら、私にも本命ではない
企業を「練習台」として使わせて
もらった経験があります。
本命かどうかどうやって見分ける？
提出書類や連絡に対するレスポンスなど、
細かいところに目を向けてみると
候補者の本心がわかることが多い。
履歴書に誤字脱字はないか？
履歴書の写真はきちんと貼られているか？
面接が終わってからお礼状が来たか？
面接日時の調整に時間がかかっていないか？
レスポンスが遅くないか？
これらのうち、一つでも当てはまるようだと
あなたの会社は「練習台」になっている
可能性があります。
重要と思っていない相手に対しては、
隠そうとしても細かい所にまで
気を配ることができず、
それなりの態度になってしまう。
大事は小事に現れるのです。
