この連載は
「ヘタくそ」な面接事例と
その理由をカンタンに述べます。
第12回
「作法を守らない」
候補者を敬う心を持つ
採用面接官は偉くもないし
候補者よりも優位に立って
いるわけでもない。
これは基本中の基本なのですが、
どうもそのことをわかっていない
面接官が多い。
採用される側として300社以上の
面接を受けてきた経験からも、
「エラそうに」「横柄な態度で」
接してくる面接官がいた会社は
すぐに10社以上あたまに浮かびます。
そんな会社にはこちらから「サヨナラ」
したことは言うまでもありません。
作法を守るのは難しくない
候補者を敬うという面接の
「最低限の作法」を守ることは、
なにも難しいことではありません。
きちんとした言葉遣いで接し、
目を見て話し、
相手のためになると思うことを
求められなくてもする。
候補者を敬う気持ちがなく、単なる
「面接官という仕事をこなす」と
考えていることは、いくら
取り繕っても必ず態度に出ます。
そして、候補者はそのことを見抜き、
黙って選考を辞退して去っていく。
それだけで済めばいいですが、
その候補者が不快な体験を
周囲の人間に話し、ネットに
書き込んだりしたら?
いつのまにかあなたの会社は、
「入社したくない会社」として
ブラックリスト入りしている
ことになってしまうでしょう。