この連載では、
ここに注意すれば
採用する側される側の双方が
「幸福になれる方法」
を書いていきます。
第5回
「『採用をやめる』という
選択肢を常に持つ」
人材採用には多くのリスクを伴います。
そしてそのリスクは、事前に見通すことが
非常に困難です。
なぜ見通すのは困難かと言えば、
人はウソをつきますし、多くの
面接官は面接が下手だからです。
優秀な人材、雇うべき人材、
雇ってはいけない人材を
見極めることができるなどと
期待しないほうがいい。
できたとしても打率は低い。
このことは、このブログで繰り返し
お伝えしていることなのでこれ以上は
書きませんが・・・
採用によるリスクは、時には手に
負えなくなり、企業を大混乱に、
最悪の場合は息の根を止めてしまう
こともあります。
できることなら、なるべく人を雇う
ことなく済ませる。
それに超したことはありません。
「採用することありき」は危険
素晴らしいスキルと実績を持ち、
華々しく活躍していた人が
現れたとしても、
できるだけ採用しない方針を
持つべきことに変わりはありません。
あくまで「過去の」「他社での」
スキルや実績にすぎません。
そのままあなたの会社でも
実現される保証はどこにもない。
ある環境では活躍できる人でも、
違う環境ではまったく力を発揮
できないままくすぶってしまう・・・
こうなっては採用する側、
採用される側双方にとって不幸です。
このような現象は、プロスポーツの
世界でもよく見られます。
どんな一流選手でも、チームの
環境が合わなければ出場機会すら
与えられず、移籍を余儀なくされる
ことは珍しくない。
採用は必ずすべきことではなく、
その前にやるべきことが多くある。
それでもなお必要だというときに
活動を始めるべきことなのです。
結果として「採用をやめる」
という選択をしても、むしろ
リスク回避になる。
少なくとも、多くの時間と
費用をかける必要はなくなる。
合わない環境の犠牲になるかも
しれない人を確実に1人減らせる。