この連載では、人材採用に関する
海外英文記事を毎日読んでいて
学んだことを、みなさんとシェア
していくものです。
第一回は
「企業がアイドルグループ化する」企業編
です。
前回の「働く人編」では、企業という
アイドルグループにも似た「短命な組織」に
所属するメンバーとして、働く人が
どうやっていけばいいかについて書きました。
今回は、企業側の考え方について書きます。
企業側も発想の転換を
企業自身も、働く人に「次のステージ」に
いつでも移ってもらえるだけの力をつけ、
蓄えてもらえるような「場」「機会」を
提供する存在として自身を定義すべきです。
所属メンバーの面倒を「一生丸ごと」
みるという発想はアイドルグループには
ありませんし、そもそも不可能です。
それと同じで、働く人に長く働いてほしいと
求めるのはやめるべきです。
「所属メンバーである間だけ」その人気と
実力を使ってチケットを売り、CDを売って
もらうことがグループとメンバー双方の利益。
そしてある時期がくれば「卒業」になる。
アイドルグループの「人気メンバー」は
人気のあるうちに卒業して次に備えます。
人気がどれだけ続くかを考えることが
必要なのであり、人気がなくならない
ためにどうすれば良いかは考えなくていい。
そんなことは不可能だからです。
グループを離れたメンバーがこれから
どのようにして生きていくかに気を配り、
そのために必要な「場」と「機会」を
どうすれば用意することができるか。
企業にもこのような発想が求められます。
働く人が、あなたの会社に所属することで
どんな成長の機会を得ることができる
でしょうか?
なにも成長の機会を得られない環境に
ずっといようとする人は、自分を
活かすことができる「次のステージ」
に移ることをあきらめ、「逃げ切ろう」
という考えに至った人です。
長く働いてほしいと望むと
「長く居座る」人を引き寄せる
結果になるでしょう。