この連載では、人材採用に関する
海外英文記事を毎日読んでいて
学んだことを、みなさんとシェア
していくものです。
第3回は
「人材輩出実績で企業が評価される」
です。
リクルート出身者はそこら中に
リクルート出身者によって起業された
会社が多数上場を果たし、各方面で
活躍している人も多数います。
他企業出身者に比べてもその数は
圧倒的なのではないでしょうか。
具体例を少し挙げますと・・・
藤原和博氏・・・東京都初の民間人校長。作家。
「本を読む人だけが手にするもの」など多数の著書。
経沢香保子氏・・・株式会社キッズライン代表取締役
コメンテーターとしてもメディア出演多数。
宇野 康秀氏・・・インテリジェンス(現パーソルキャリア)創業者。
USEN取締役会長。
など多数おられ、出身者が起業した会社も
マクロミル、リンクアンドモチベーション、
コロプラ、オールアバウト、など多数です。
最近ではソフトバンクも、出身者が本を出したり
起業したりしていますが、数も規模もまだ開きが
ありますね。
まさに「人材輩出機関」「起業のための学校」
であると言えます。
人材を「囲い込む」発想はもうナシ
優れた料理人の元で修業した一流の
料理人は、「のれん分け」をして
もらったりして、独立して店を持つ。
今度は「師匠」として、次なる一流料理人を
育てることが使命になります。
企業もこの料理人の世界のように
なっていくのではないでしょうか。
企業が人を育て、ある程度の期間
活躍してもらった後は、速やかに
次のステージへの移行を後押しする。
自社の事業によって社会に貢献する
だけでなく、優秀な人材が広く社会の
役に立つように後押しすることでも
社会に貢献する。
「優秀な人材の囲い込み」という発想で、
なんとか「自社だけで」働き続けて
もらおうとしていては、結果的には
優秀な人材には残ってもらえなくなる。
優秀な人材はどこへでも行ける。
転職もできるし、独立だってできる。
1つのところに縛り付けようとしても
無理があります。
それよりは「ここで働けば何かを得られる」
と考えてもらうほうが良い結果を生む。
その企業出身者が退職後も多方面で
活躍している実績が、優秀な人をして
「ここで働けばきっと成長できる」と
思わせ、引き寄せる時代になるでしょう。