労働の生産性を向上させることが
人手不足の解消には不可欠です。
それは人事担当者も例外ではありません。
この連載では、
人事部門の生産性向上を目指す
ために必要なことを提言します。
七つ目は
「アウトソーシングをする」
です。
前編では、外部の専門業者ではなく
アウトソーシング先として
AIが出てきたことについて
書きました。
後編では、AIとの付き合い方が
人事部門の生産性にどう影響を
与えるのかについてです。
最後は人間が見る?
現時点では、採用や教育にAIを導入
している企業でも、AIに最初から
最後まで任せているわけでは
ありません。
たとえばエントリーシートの
合否判断にAIを用いているという
ソフトバンクは、AIが落とした
ものだけは人間が見直している
そうです。
人間の意識の奥底には
「まだまだAIは不完全だ。
とうてい任せられない」
という考えがある。
事実、まだAIは発展途上で
不完全なものであるというのも
本当なのでしょう。
しかし、それは人間の意識改革が
追いついていないだけかもしれない。
完全にAIを信用するだけの
レベルには、AIも人間の意識も
両方が到達していないのでしょう。
人間がAIの邪魔をする?
長くトップを務めた創業社長が、
現役を退いたものの後継者を
信頼して任せきることができず、
なにかと口を出してしまう。
これと同じではないでしょうか。
つまり、信じて任せてみれば案外
うまくいく。ひょっとしたら、
自分よりもうまくやってくれる
のかもしれない。
自分が手を出していることで、
むしろ邪魔をしていることすら
あるのかもしれない。
AIと人間の関係も、このように
信じて任せてみることが重要。
AIも部下や後輩と同じだと
考えて、失敗した場合は
自分がその対処をする。
そう考えて、AIに任せられる
ところは任せてみることが、
結果的には生産性の向上に
つながるのではないでしょうか。