企業の採用面接で採用される人は
全体から見ればほんの一握りです。
99%の人が不採用になる
と言っていいでしょう。
応募者が100人いたとして、
書類選考で不採用になるのが約80人
面接で不採用になる人が約20%と
いったところでしょう。
採用基準に達する人が出るまで
採用しないなんて言うこともザラ
ですから、もっと確率は低いかも
しれませんが、共通しているのは
採用しなかった候補者には
いわゆる「お祈りメール」を
送って終わり、ということです。
お祈りメールってなに?
という方のために。
細かな文言には違いがありますが、
おおむね以下のような流れの文章で
不採用を伝える通知のことです。
「先日は当社の採用選考にお越し下さり
まことにありがとうございます」
「慎重に検討しました結果・・・」
「ご縁がなかったという結論に・・・」
と続いていき、最後に
「貴殿の今後の益々のご活躍を
お祈り申し上げます」
で結ばれるので
「お祈りメール」と呼ばれます。
99%の不採用者に
お祈りメールを送るだけで済まして
しまってはもったいない。
採用活動は、あなたの会社のファンを
作る絶好の機会だと考えれば、
この対応は再考の余地がないでしょうか?
「今回は」――つまり、人在採用という
プロセスでは縁がなかったというだけ。
金輪際、ずっとなんの縁もないという
ことはないはずなのです。今後のことを
考えない企業があまりに多いのが
もったいないんです。
企業と個人とが結ぶ関係はたくさんあります。
消費者として、株主として、取引先の
担当者として・・・
かつての応募者が違う立場であなたの
会社の前に現れたとき・・・
応募者を大切に扱っていなかった会社は
後悔することになるでしょう。
不採用になった方々の「想い」を
大切にし、「不採用になったけど、
応募してよかった」と思ってもらえれば、
その想いは「いい評判」として貯金
されていく。
なにも難しいことはないはずです。
普段、あなたのお客様に対するのと
同じ扱いをすればいいのですから。