「競走馬の血統」と「企業」の共通点とは?


競走馬の血統と企業にはある

共通点があります。

 

それは、

多様性が重要である

ということです。

 

競走馬の血統はまさしく

栄枯盛衰の歴史。

 

どんなに優秀で繁栄した血統でも

ある一定の規模に到達したとたんに

衰退が始まり、そこからは外部の血を

入れていく必要に迫られる。

 

さらに

 

どんなに成功した種牡馬でも

自分よりも優れた後継種牡馬を

出せなければ数代で衰退する。

 

これら二点の特徴がみられるのです。

 

日本にも好例があります。

ノーザンテーストという種牡馬です。

 

自身も非常に優れた競走馬であり、

多くの優秀な競走馬を輩出し、

そのなかから後継種牡馬にも恵まれました。

しかし、ノーザンテーストの血を引く馬が

日本国内で数が多くなりすぎたことと、

自分よりいい成績を上げる後継種牡馬が

出なかったことで、孫の代、つまり

3代目には衰退に向かいました。

 

そこに、海外から導入された

まったくの別系統である種牡馬が

 

ブライアンズタイム

サンデーサイレンス

 

この二頭でした。

 

サンデーサイレンスは、あの

ディープインパクトの父

であると言えばわかるでしょうか。

 

この二頭は、目立って数が増えてきた

ノーザンテーストの血を引く繁殖牝馬に

合いそうだということで海外から導入

された種牡馬でした。

 

その血統は日本競馬を席巻し、現在でも

G1レースの勝ち馬を多数出しています。

 

人在採用でも同じことが言えます。

 

同じような人間ばかりが集まって

数が多くなってしまうと

斬新なアイデアやイノベーションが

起こらなくなり、衰退に向かう。

 

社長がいつまでも最前線に立ち、後継者を

育てることができない。

 

そうならないためには外部の血を

積極的に、しかも、まったく違う系統の

血を入れていくことが重要です。

 

前例や慣習にこだわっている場合では

ありません。異業種だろうが経験が

浅かろうが関係なく、優秀だと見た

人は積極的に採用していくことです。

 

注意すべきなのは

会社の経営理念に共感しているか

見極めることだけ。

それ以外は気に留めなくていい。

 

これらのことを可能にできるかは、

ひとえに、経営者の決断と実行力に

かかっています。


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