ことわざで学ぶ採用面接 第12回「背に腹は代えられぬ」


背に腹は代えられぬ

 

【意味】

大切なことのためには、

他のことを顧みる

余裕などないということ。

差し迫った大きな苦痛を

避けるためには、小さな苦痛や

多少の犠牲は止むを得ない。

 

採用面接に来られる候補者の

バックグラウンドは様々です。

 

すでに1年以上離職期間があったり、

前職を数カ月で辞めているという方が

いる一方で、まだ現職ですぐには

転職する必要もないように思える

方もいます。

 

応募者個人のご事情は採用選考には

影響しないと言いたいところですが、

評価する側も人間です。影響します。

 

しかし、逆なのです。

 

「背に腹は代えられぬ」という

切羽詰まった方が面接に来られた場合、

「逆に合格しにくい」という

パラドックス的な現象があるように

思います。

 

なぜでしょうか?

 

簡単に言えば「重い」のです。

 

切羽詰まった方を採用すれば、きっと

真面目に一生懸命に働いてくれる

だろうことは容易に想像がつきます。

 

しかし恋愛と同じで、グイグイ来る

異性にはあまり魅力を感じず、

なかなか振り向いてくれない異性の

ほうに魅力を感じてしまう。

これに似ています。

 

 

加えて、そんな状況に至ったのは

ご本人になにか重大な欠点があっての

ことではないかという「疑い」が

生じることも大きな原因です。

 

採用担当者も査定される立場に

ありますから、リスクは犯したくない。

極めてサラリーマン的発想では

ありますが、仕方のないことかも

しれません。

 

同じことは採用する側にも言えます。

あまりグイグイ行くと、候補者に

何か裏があるんじゃないかと思われて

引かれてしまいます。

 

どんなときでも「余裕しゃくしゃく」で

いることをお勧めします。

 


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