採用活動のIs that True(本当にそう)? 第2回「入社するように口説ける?」


採用活動に関わる全ての人が

なかば常識と思っていることに

「本当にそう?」「もしも?」と

問いかけ、考えてみるシリーズ。

 

第2回は

「入社するように口説ける?」

です。

 

採用活動が進んで、内定を

出してから返答期限までの間が、

採用担当として一番緊張する

時間です。

 

年収や福利厚生などの条件提示をして

即決してくれる人ばかりではなく、

他にも内定を持っているために

比較検討されることが多いからです。

 

一般的に返答期限は1週間程度を設定

することが多いでしょうか。

それまでに返答がない場合どうするかは

対応が分かれるところでしょうが・・・

 

必死に連絡を取り続け、なんとか

入社してくれるよう「口説く」のも

採用担当としての重要な仕事。

採用担当者の熱心さによって、内定者が

入社意志を固めるかどうかが決まる、

という考え方もできるでしょう。

 

しかし、内定を出してからの対応で、

採用担当者の熱意で、本当に内定者が

入社を決めるかどうかが左右される

ものでしょうか?

 

「内定を出すより前に、すでに

内定者の腹は決まっている」

ということはないでしょうか?

 

その内定者の気持ちに気づかず、

なかば無駄な「説得」を続けて

いるということはないでしょうか?

 

転職は大きな賭けです。

生活も人生も掛かっています。

非常にシビアにあなたの会社は査定され、

他社と条件面の比較をされます。

 

内定者にとっての「ゆずれない基準」

クリアしていない会社が熱心に

口説いたとして、入社する可能性が

果たしてどれくらいあるでしょう?

 

採用担当者が熱心になる必要があるのは

候補者の「ゆずれない基準」が

どこにあって、それをクリアする

条件を提示することができるかどうか、

できるだけ早く見極めること。

 

もしそれが無理だと分かったときには

速やかに候補者にその事実を伝え、

選考を続けるかどうかを決めてもらうこと。

 

何よりも避けたいのは、入社する意思が

ない候補者の気持ちに気づくこともなく

内定を出し、返答期限まで待ち、

無駄な説得をしてしまうこと

ではないでしょうか。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください