採用活動に関わる全ての人が
なかば常識と思っていることに
「本当にそう?」「もしも?」と
問いかけ、考えてみるシリーズ
第4回は
「転職回数が多い人は避ける」
です。
厚生労働省の平成25年の調査
「雇用の構造に関する実態調査」によると、
転職経験のある人は今や「2人に1人」
を超えているという状況です。
30代前半に限れば6割強という数字も
でています。
http://www.garbagenews.net/archives/1571850.html
もはや、転職をしたことがなく
最初に就職した会社に勤めている
人のほうが少数派、ということです。
つまり、中途採用面接に来る人が
「これが初めての転職」である
可能性は低いということです。
すでに1回以上は転職経験がある
人が面接に来る可能性のほうが高い。
「転職経験があるかどうかが問題
なのではない。その回数と理由だ」
そうおっしゃりたいのでしょう?
何回までなら、どんな理由なら
OKなのかは、面接官によって
さまざま考えがあるでしょう。
その基準については自由に決めれば
良いと思います。
では、転職回数が多かったらなぜ
避けようと思うのでしょう?
転職を繰り返すのは本人に問題がある。
そんなはまたすぐ辞めるかも。
なにか問題起こしたんじゃないか?
・・・など、転職回数が多いとこんな
マイナスの印象を与えやすいからでしょう。
ならばこういうケースはどうでしょう。
30代後半、大手企業に新卒入社して
15年以上勤続している。
つまり、初めての転職であるが、
リストラや業績悪化など明らかな
理由があるわけでもないのに
転職しようとしている。
こんな人が中途採用面接に来たら?
本人は「挑戦したい」とか
「新しい環境で自分を試してみたい」
などを理由に挙げていたとしても、
なにか余程のことがあったのか?と
逆に警戒しませんか?
結局、転職しようとしているのには
なんらかの、本人にしかわからぬ
「やむにやまれぬ感情、事情」がある
ということです。
それに共感できるかどうかがカギです。
たとえ10回転職している人でも
理由に共感できる場合もあるし、
これが最初の転職でも共感できない
理由であることもある。
一律に「転職回数」で判断するのは
考え直してみませんか?