採用活動に関わる全ての人が
なかば常識と思っていることに
「本当にそう?」「もしも?」と
問いかけ、考えてみるシリーズ。
第8回は
「大手のほうが有利?」
です。
2017年現在は「超売り手市場」です。
採用する側の企業より、採用される側の
求職者のほうが有利です。
採用される側としては、少しでも条件のいい
企業に入るチャンスなので、大手指向になる
求職者が増えそうです。
そうなると、大手企業のほうが一般的には
給料・待遇共に良い条件を提示できるので
有利になると考えるのは自然なことです。
中小企業の採用担当者は、
募集をかけても採用するどころか
「応募すらない」という状況に、
頭を悩まされていることでしょう。
理由はなんでしょう。
応募すらないのは、売り手市場だから?
大手に応募が集まるのは、大手志向
の求職者が多いから?
ひょっとしたら、大手企業は
「名前が中小企業よりは知られて
いるので、応募が集まりやすい」
だけなのではないでしょうか?
また、応募がたくさん集まることと、
優秀な人をたくさん採用できることとは、
まったくリンクしません。
どれだけ応募が集まっても、募集の仕方が
まずいために、その中に優秀な人がいない
かもしれません。
優秀な人が応募してきたとしても、
採用プロセスがまずいために
採用できていないかもしれません。
大手企業は大手企業なりに、
採用には頭を抱えているものです。
応募者を集めるのには確かに
大手企業のほうが有利です。
でも、ただそれだけ。
大手企業にはない利点を
しっかりアピールするなど、
現状でやれることは何かを
問いかけ、やるべきことを
しっかりやる。
これしかないのではないでしょうか?