この連載は、「採用する側」「採用される側」で
豊富な「ハイブリッド」経験を持つ私が、
いずれかの立場で「した」「された」質問に
ついて実例を挙げ、その質問意図と回答に
ついて解説していきます。
第1回は「した質問」で
「最近、どんな本を読みましたか?」
です。
質問意図:
勉強熱心な人かどうかを
知るための「つかみ」です。
続く質問:
「どんな内容でしたか?」
「なぜその本を選んだのですか?」
「その本から何を学びましたか?」
「あなたの仕事に活かせそうなことは?」
「他に読んだ本はありますか?」
「一カ月で何冊くらい本を読みますか?」
わたしならこう回答する:
その時にベストセラーである本は避ける。
それよりは、名作と言われる
ビジネス書を「最近読み返して
新たな発見があった」と具体的に語る
ビジネスで成功している人で
「読書家」でない人はいません。
一説によると、成功者の読書量は、
普通のサラリーマンの38倍
だそうです。
例えばビル・ゲイツ。
個人図書館を持っていて、一年のうちに
読書しかしない期間を設けて「山ごもり」
のようなことをしているのは有名な話。
読書をしない人が必ずしも勉強熱心で
ないとは言い切れませんが、一定量
読んでいる人は勉強熱心です。
勉強熱心な人は成長します。
これまでの実績はこれまでのこと。
これから伸びる人かどうかは
「勉強熱心」かどうかによります。
そのあたりを確かめるためにこの
質問をします。