ことわざで学ぶ採用面接 第2回「目は口程に物を言う」


目は口程に物を言う

 

【意味】

人間が喜怒哀楽の感情を最も顕著に

表すのが目だということから、

何もしゃべらなくとも目つきから

相手の感情がわかるものだということ。

また、言葉で偽りごまかしていても、

目を見ればその真偽がわかるということ。

 

強い怒りや悲しみなどはっきりした感情を

候補者が表すならともかく、

いくらベテランの面接官といえども、

目を見たぐらいでは初対面の候補者の

感情や嘘をついているかどうかまで

わからないでしょう。

 

多くの面接を行ってきましたが、

目だけでは私もわかりません。

 

目だけでなく、話し方や言葉の抑揚、

話の矛盾、体のちょっとした動きなど

面接を通した候補者の全体的な様子から判断します。

 

それより問題なのは、

相手の目を見て話さない候補者は

いませんが、相手の目を見て

話さない面接官はいる、ことです。

 

人と話をするときに相手の目を見ない。

このことこそが、その面接官の候補者に

対する感情を雄弁に語っています。

それは

「人間として認めていない」

ということです。

 

これほど失礼なことはないです。

 

 

候補者のことが気に入らなくても

興味が持てなくても、面接中に

不合格という結論を出していても、

面接が終わるまでは敬意をもって

候補者に接する。

 

それが面接官として最低限の「職業倫理」。

できないなら面接官をする資格はありません。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください