この連載は、「採用する側」「採用される側」で
豊富な「ハイブリッド」経験を持つ私が、
いずれかの立場で「した」「された」質問に
ついて実例を挙げ、その質問意図と回答に
ついて解説していきます。
第6回は「した質問」で
「最近学んだことは?」
です。
質問意図:
常に向上心をもって仕事を
していれば、毎日のように
学びがあるものです。
学べることが前を通りすぎても気づかない
「ただ何となく仕事をしている人」
でないことを確かめたい。
続く質問:
「どんな状況で学んだことですか?」
「なぜその話を選択したのですか?」
「仕事にどんな影響がありましたか?」
「ほかにありますか?」
わたしならこう回答する:
人は置かれる場所にふさわしい
人間になっていくということです。
思い切って違う世界に飛び込むことが、
自分を変える最短の道だと思います。
仕事ができる人がそうでないかの違いは、
生まれ持った能力の違いによるもので
あることは、実はほとんどないです。
現状のままで本当に良いか?
何か変えるべきことはないか?
もっとうまくできないか?
など、常に「問いかけ」を持って
物事に取り組んでいるかどうかが
大きく関係しています。
この姿勢が、一見すればなんの
変哲もないことから「学び」を
得るためには欠かせない。
現状になにも疑問を持たず、ただ
同じことを繰り返すだけの仕事を
してきた人には、この先の成長は
望めないでしょう。
それはもはや仕事ですらなく、
ただの「流れ作業」でしかない。
そんな仕事の仕方こそ、これから
人工知能やロボットによって
奪われていく「仕事」なのでは?