実例!採用面接で「した質問」「された質問」 第8回 「ウマが合わない人にどう対処しますか?」


この連載は、「採用する側」「採用される側」で

豊富な「ハイブリッド」経験を持つ私が、

いずれかの立場で「した」「された」質問に

ついて実例を挙げ、その質問意図と回答に

ついて解説していきます。

 

第8回は「した質問」で

「ウマが合わない人にどう対処しますか?」

です。

 

質問意図:

コミュニケーション能力ではなく、

仕事に対する価値観を見ています

 

続く質問:

「なぜそういう方法をとりますか?」

「うまく対処できなかったら?」

「相手がなにかしてきたら?」

「ほかにありますか

 

わたしならこう回答する:

人が集まれば、どうしても相性の

合わない人が出てきます。

あからさまな攻撃を加えられない

限りは、特に対処することはなく

着実に仕事をしていきます。

 

「コミュニケーション能力」を

採用条件に挙げない企業はない、

言ってもいいでしょう。

 

企業は組織ですから、周囲と

トラブルを起こす「目に見える」

コミュニケーション能力欠如はもちろん、

トラブルは起こさなくても周囲と

協力し合わなかったり、積極的に

働きかけていかなかったりといった

「目に見えない」能力欠如を

見極めたいと考えています。

 

そこでこの質問なのですが、一見すると

コミュニケーション能力を知ろうとする

質問のようですが、私はそれよりも

仕事への価値観を知りたくてこの

質問をしていました。

 

「私ならこう回答する」にも

書いた通り、ウマが合わない、

どうしても好きになれない人が

職場にいない、なんてことは

あり得ません。そこにこだわるあまり

仕事に支障をきたすような人物なら

「たかが知れている」と思いませんか?

 

仕事の目的は職場の人とうまくやること

ではなく、成果を上げることです。

 

コミュニケーション能力があり、職場の

人間関係を良好にすることは、成果を

上げるために必要なこと、つまり

手段であって目的ではない。

 

そう考えて、友人にはなれないけど

上司や同僚なら問題ないくらいの

関係を保つことができること。

それが、「コミュニケーション能力」

ということになるのではないでしょうか?


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