この連載は、「採用する側」「採用される側」で
豊富な「ハイブリッド」経験を持つ私が、
いずれかの立場で「した」「された」質問に
ついて実例を挙げ、その質問意図と回答に
ついて解説していきます。
第10回は「した質問」で
「まだ面接を続けますか?」
です。
質問意図:
候補者が求める条件をこちらが
提供できない、と途中で判明した
場合には面接を打ち切ります。
しかし、あくまで選択は候補者に
委ねるためにこの質問をします。
続く質問:
「これで面接終了ということで
よろしいですか?」
「最後になにかありますか?」
わたしならこう回答する:
私の希望していることとは
違いますので、選考はこれにて
辞退させていただきます。
面接の目的はお互いの求める条件が
折り合うかどうか確認し合うことです。
ならば、どちらか一方が求める
条件が満たされないと分かった
時点で、面接は打ち切ってもいい。
候補者側から面接打ち切りを申し出る
のは勇気がいることですので、面接官の
ほうから言ってあげましょう。