採用面接では多かれ少なかれ、
候補者は誇張した話をし、
嘘をつき通そうとします。
それらをささいな言動から見抜くのに
注目したいポイントを語るシリーズ。
第2回は「話が長い」です。
年長者の話はとにかく長い
「一言ご挨拶をお願いします」と言われた
だけなのに、その一言が10分にも及ぶ。
結婚式で乾杯の音頭を取るときに、列席者に
グラスを持たせたまま5分以上話をする。
話が長いのは、それだけで罪になること。
そしてなぜなのかわかりませんが、
年長者にその傾向が強いですよね。
「人の振り見て我が振り直せ」
そういう場面に遭遇するたびに、
自分も同じことをしていないか
気にかけ、話は簡潔にするように
気をつけています。
採用面接で「話が長い」ことが
意味するもの
問題なのは、採用面接で話が長いこと。
採用面接は最初、候補者に自己紹介を
お願いするところから始めることが多く、
その際には「簡潔に」という条件をつけて
話を振ります。
しかし、この「簡潔に」を
守らない候補者がいます。
簡潔にと言えば、長くても1分くらいで
話を終えるのが通常です。
それを3分、4分と話を続けてしまう。
そんな「長い話」を聞かされてわかるのは、
候補者の略歴がすばらしいことでは
ありません。
話された内容が、事前に練りに練って
作りあげられた「架空に近いストーリー」
だということだけです。
なぜなら、そこまで事前に練っていると
いうことは、隠したい何かがあって
つじつま合わせが必要だったということ。
そんな話はだれも聞きたくありません。
1分を過ぎたあたりから、
「簡潔に、って言っただろ?」と
感じ始め、すでに話の内容が
入ってきていないとは思いますが、
ここは少し我慢しましょう。
このあと時間はたっぷりあります。
候補者は最初はただ緊張していただけ
かもしれません。
この後の質問にも「簡潔に」という
指示を入れ続けましょう。
それでも話が長いようなら、候補者は
なにか重要なことを隠しているか、
話を誇張している可能性が高くなります。
えてして、言い訳は長く続くものです。
解決策:
簡潔に、という指示を出し続ける。