採用面接では、複数の候補者のうち
誰を採用すべきかに迷うことがあります。
この連載では、甲乙つけがたいのではなく
「一長一短がある」場合について考えます。
第1回は
「スキル・経験VS やる気・熱意」
です。
中途採用面接の場合、新卒採用とは違い、
入社後にやってもらう仕事は決まっています。
ですから、それに合うスキルと経験を持つ
人を優先するのが通常でしょう。
一方、多少スキルや経験は劣っているが、
やる気や情熱は見るべきものを持っている
候補者がいたら?
即戦力にはならないですが、見込みは
ありそうです。
わたしなら「やる気」と「情熱」を選ぶ
スキルや経験は伝えて仕込む
ことができるが、やる気や情熱は
教えられないし、無理やり
出させることもできないからです。
気を付けなければならないのは、
面接時間(1~2時間)の間くらいなら、
やる気と情熱があるように「演技する」
ことができるということです。
重要なのは二つの「心」
演技を見抜くには
「好奇心」を持っているか、
「勉強熱心」かどうか
を確かめます。
いま何に興味を持っているか
どのくらい打ち込んでいるか
普段どんな勉強をしているか
本は読んでいるか
これらを同時に確認することです。
口では「興味あります」「やれます」
ぐらいのことなら誰でも言えますが、
普段の行動までは誤魔化せません。