この連載では、面接官として私が
実際に候補者からされた質問の中で
「そんな質問してどうするのかな?」
「意図がよくわからないな」と感じたもの
ベスト5を発表します。
第3位は
「どんな研修制度がありますか?」
です。
逆に質問したい。
もし研修制度がなかったら、あなたは
なにも自分で学ぼうとしないのですか?
研修はあくまで受け身
この変化の激しい時代に、会社から
提供される研修プログラムだけを
受けていて間に合うと思える
のでしょうか?
会社が提供する研修制度は、
人事部の人間が、自分の仕事として
企画し、導入しているものにすぎません。
あなたにとって必要なことである
可能性は低い。
この質問の仕方だと、
自分の意志が感じられない。
どうしても研修制度について
訊きたいのならもっと具体的に
すべきです。例えば
「私は簿記2級の勉強をしたいと
考えていますが、通信講座の受講
補助の制度はありますか?」
このように、どんな分野で自分の
能力やスキルを伸ばしていきたい
かを明確にし、御社はそれに協力
してくれるのか、という質問の仕方に
すべきです。
「研修なんかなくったって、上司や先輩の
背中を見て学べ」なんていうのはもう古い
のは間違いないですが、かといって何から
何まで手に手を取って教えないといけない
のもまた違う。
自分に必要なことは、自分で見つけて
自分で学びに行く姿勢が必要です。