候補者からされた「つまらない質問」ベスト5  第1位「1番大変なことはなんですか?」


この連載では、面接官として私が

実際に候補者からされた質問の中で

「そんな質問してどうするのかな?」

「意図がよくわからないな」と感じたもの

ベスト5を発表します。

 

第1位は

「1番大変なことはなんですか?

です。

 

小学生の社会見学じゃないんだから、

と言いたくなる質問ですね。

無邪気で興味本位な質問としてなら

何の問題もないんですが・・・

 

「希望の仕事ができるかどうか知りたい」

という思いがあってする質問なら、

有効とは言えない質問ですね。

 

1番大変なことは

1番「言えない」こと

 

大変じゃない仕事はこの世の中には

ないですが、なかでも一番大変な

ことは、あまりに泥臭くて人前で

なんて言えるもんじゃない。

 

例えば人事の仕事だったら、だれかを

クビにしなければならないときに、

それに関していろいろとしなければ

ならないことがありますが、それは

面接の場ではもちろん、どこででも

話せるようなことじゃないです。

 

この質問で得られる答えは、

当たり障りのない「失敗談」に

近いようなものです。笑い話に

なるようなことである、と

言い変えてもいいですね。

 

加えて、それは面接官の個人的な

体験によるものが大きいので、

候補者がこれから就こうとしている

仕事内容をうかがい知るという目的

にはあまり役立たないでしょう。

 

ストレートな質問が吉

 

もし「やりたくない仕事を転職先で

することになるのを避けたい」

という目的があるのなら、

 

「私は〇〇の仕事を一番希望して

いるのですが、この募集で採用

される人に一番期待する仕事は

なんですか?」

 

と訊くのが一番でしょう。

 

こういう質問をしてお互いの希望が

合致しないと分かれば、内定をもらえ

ない可能性は高くなるかもしれません。

 

しかし、内定をもらうのが目的ではなく、

転職先で気持ちよく働くことが目的のはず。

 

意にそぐわない仕事を担当することに

ならないように、あいまいな質問はせず、

ストレートに質問することを避けては

通れないのではないでしょうか。

 


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