この連載では、面接に呼んだなら
必ず確認すべき候補者の「特性」
について書きます。
入社前に見つけて、会社に害を
与えることを水際で防ぎましょう。
第一回は
「研修クレクレ」
新卒者であろうと転職者であろうと
新しく入社してきた人には、
一定の時間をかけて研修を行います。
むろん内容は違います。
新卒入社者にするような、
「名刺の渡し方」
「電話の取次ぎ方」
転職者には要りませんしね。
転職者にする研修は、就業規則や
会社の決まり事などを伝える
最低限のものです。
この記事の対象となる研修は
これ以外のものです。
社員のスキル・能力向上のために
行われる研修です。
研修クレクレが陥るパターン
採用面接で、やたらと研修について
聞きたがる「研修クレクレ」は、
不採用にしたほうがいい。
機会を与えられないと自分からは
勉強しようとはしない人である、
ことが多いからです。
研修クレクレがたどるパターンは
たいてい以下のようなものです。
①
研修には参加するが、そこに座って
いるだけで勉強した気になり、
実際に仕事で試してみることがない。
だから成果も出ない。
②
成果がでない研修はダメだと
レッテルを貼り、もっと良さそうな
研修はないかと探し回る。
③
探し回る先は、会社がプログラムも
費用も用意してくれるものの中だけ。
自腹を切って参加することはない。
④
「うちはろくな研修がないよな・・・」
「うちは社員を育てる気がないのかね」
「他はいいよなー。たくさん研修があって」
などと愚痴を言いあう仲間とつるむ。
⑤
他社のほうが良さそうだと転職を
考え始めるならまだいいが・・・
多くは年齢とともに他に転職する力を
失っていくので会社にしがみつくしか
なくなる
勉強は自分でするもの
社会人になってからする勉強は
「自分で探して」「自分でお金を出して」
「学んだことを自分が試してみる」
ことでしか見に付きません。
そのことはわかっているはずです。
受験勉強や資格取得の勉強が、
テキストを一読しただけで
身についたことがありますか?
繰り返し復習し、練習問題を
たくさんこなして初めて
「できる」ようになったはず。
研修も同じです。
たかだか数時間から数日かけて
やっただけで、実際の仕事に
応用することもなければ
忘れていくだけです。
成果が出ることなど永遠にない。
勉強は学生時代で終わったしー。
あとの人生ではもうやりたくねー。
してやってもいいが手取り足取り
じゃないと無理ー。
そんな人が多い研修クレクレは
いますぐ不採用にしましょう。