この連載では、面接に呼んだなら
必ず確認すべき候補者の「特性」
について書きます。
入社前に見つけて、会社に害を
与えることを水際で防ぎましょう。
第5回は
「損はシタクナイ!」
少しでも自分に不利なところが
ないかどうかにだけ焦点を合わせ、
自分にとって有利な取引だけを
行うことしか頭にない。
目先の利益を最重視し、そのために
なら他のことは犠牲にする。
お金を稼ぐ商売人としては
頼もしい限りです。
しかし、目先の利益などいくら
取ってもたかが知れています。
目先の利益のために信頼を失う
ような事態こそ、最も恐れるべき
なのです。
採用面接でも、こうした自分の利益の
ことしか頭にない候補者がいます。
給料はいくらもらえるのか?
給料はどんなふうにあがっていくのか?
残業少ない?休み多い?福利厚生は?
最も条件のいい会社であるかどうかが
最重要の基準で、もしそれらがもらえなく
なったら次の会社へ転職すればいい・・・
こんな人を採用しても、いざという時に
頼りにはなりません。会社が危機に
陥ったときに真っ先に逃げるのが
「自分の利益優先」の人間です。
「損して得取れ」の発想
長期的な利益を考えれば
何よりも信頼が重要だということ。
今はよくても、信頼を失うような
事態を招きかねないことには手を
染めないこと。
このような「損して得取れ」の発想が
ない候補者は不採用にすべきです。
今は損をしたとしても、何物にも
代えがたい「徳」が得られるほうを
迷うことなく選ぶ。
そんな発想がある社員こそ、
最も信頼を得ることができます。
信頼を寄せることべき人材です。