会社の未来のために「人材採用」が
最も重要だと考えるすべての方へ。
人材採用=「会社の未来」を採用すること
そう考えるだけでなく行動に移すために
必須の「4つの原則」について連載します。
第二原則【プロセス設定】
Vol.2「候補者をもてなす」後編その2
前編では、採用活動は候補者を
「おもてなし」することであり、
そうしなかった場合には
企業の評判を落とし
敵を作る愚行をおかす
ことだと書きました。
後編その1では、募集時に
問い合わせ先を明示することと、
問い合わせ担当者の重要性
について書きました。
後編その2では
②「応募~面接まで」の
おもてなしについてです。
ファーストコンタクトはメール
面接をしたい候補者には
まずはメールで連絡を取りましょう。
ファーストコンタクトは
電話してはいけません。
勤務時間中である時間帯に電話を
かけるのはご法度であるのは
もちろんです。
ここで言いたいのは、会社の同僚など
「転職活動をしていることを
知られたくない」人と一緒にいる
可能性を考える、ことです。
常に「応募者目線」で考え、
こちらとの連絡に関して
応募者にストレスを感じさせない
ことが重要です。
特に、候補者が20代である場合は
電話は避けたほうがいいでしょう。
「デジタルネイティブ」と呼ばれる
世代は、SNSの発達した時代に
育ってきたので、テキストベースの
コミュニケーションに慣れています。
電話を嫌がる傾向にあります。
また、メールの返信は24時間以内に
するようにしましょう。
素早く何らかの反応をする。
これが一番重要です。
問い合わせ内容にいますぐ
返答できなくても、
「いつまでに回答します」という
ことことは少なくとも返答できる
はずです。
なんの返信もなく24時間以上経過すると、
「自分は大事にされていない」と
候補者に感じさせてしまいます。
面接日時は強気で設定
候補者との面接日時の調整は、
特に候補者が在職中である場合は
難航することもあります。
平日の夜遅い時間や土日などに
設定せざるを得ないことも多く、
採用担当者は拘束時間が
長くなってしまいがちです。
ここはできるだけ、平日の昼間での
面接日時を設定するようにしましょう。
候補者が夜遅くや休日の面接を希望して
きても、ホイホイと快諾することだけはしない。
こちらから提案することも避けます。
候補者にもある程度の犠牲と
妥協を求めるという姿勢が重要です。
応募者の都合を最大限に尊重しよう
という姿勢は立派ですが、一歩間違えば
「おもねる」「下手に出る」
「足元を見られる」ことになります。
以後の対等な関係構築が望みづらくなる。
また、たった一人の候補者のために
夜遅くまでの残業、休日出勤を
することは非効率でもあります。
人事部門は働き方改革の旗振り役でも
あるでしょう。その部署が、相手が
あることとはいえ、進んで残業や
休日出勤をすることは避けるべきです。
また長くなってしまいました。
次回は③面接当日の「おもてなし」
について書きます。